医療脱毛を調べ始めて、まず戸惑ったのがここでした。「全身◯万円〜」と書いてあるのに、いざカウンセリングの話を読むと総額が倍近い。しかも「5回で終わります」と書いてある記事と、「8回は必要」と書いてある記事が同時に出てくる。

そこで、まとめサイトの言う“相場”をいったん脇に置いて、クリニックが公式ページに載せている実際の金額だけを見に行きました。この記事はその記録です。費用と回数はセットで考えないと意味がないので、1本にまとめてあります。

公式の実額を見に行く

結局いくら?公式ページに載っている実額

「相場」という言葉は便利ですが、出どころが分からないものが多いので、クリニックの公式ページで確認できた金額をそのまま並べます(すべて税込・2026年8月12日時点)。

全身脱毛(5回)

  • メンズリゼ 全身脱毛5回:218,310円
  • レジーナクリニックオム 全身脱毛5回(12部位):258,000円

金額の出どころはそれぞれの公式料金ページです(メンズリゼ 料金ページ)。

もう1社はレジーナクリニックオム 公式サイトに記載があります。

つまり全身5回は、だいたい22万〜26万円のあいだ。ランチ1,000円で数えると220〜260回分です。正直「思ったより高い」というのが最初の感想でした。ただ、これは分割前提の金額でもあって、レジーナクリニックオムは84回払いで月々3,000円という提示もしています。

部位で買うといくらか

  • メンズリゼ ヒゲ脱毛セット(全部位)5回:56,810円
  • メンズリゼ VIO脱毛5回:94,810円
  • レジーナクリニックオム ヒゲ3部位3回(初回契約者・平日限定):9,900円

ここで気づいたのは、部位を積み上げていくと意外と全身に近づくということ。ヒゲとVIOだけで15万円を超えます。「とりあえずヒゲだけ」で始めて、あとから他も気になり出すと、結果的に全身を最初から選んだほうが安かった、ということになりがちです。

初回限定の安いプランは入口としては魅力的ですが、平日限定や麻酔別料金などの条件が付くことが多いので、条件のほうを先に読む癖をつけたほうがいいと感じました。

「5回で終わる」は本当か

料金表が5回単位で書かれているので、5回で完了するように読めます。ただ、5回はあくまでコースの区切りであって、「5回で満足できる状態になる」という約束ではありません。実際、どのクリニックもコース終了後の追加1回の料金を用意しています。メンズリゼなら全身1回35,800円、ヒゲやVIOは1回16,800円です。

追加料金があらかじめ提示されているということは、追加する人が一定数いるという前提だと読めます。ここを織り込まずに5回分の予算だけ組むと、あとで足が出ます。

部位で必要な回数が変わる理由

同じ体なのに部位で回数が変わるのは、毛の太さと濃さ、それに毛周期の長さが違うからです。レーザーは成長期の毛にしか十分に反応しないため、1回で処理できるのはその時点で成長期にある毛だけ。毛周期の間隔が長い部位ほど、通う回数も期間も伸びます。

  • ヒゲ:太くて密度が高く、回数がかさみやすい部位の代表
  • VIO:毛が太く、痛みも出やすいため麻酔の要否も含めて考える
  • 腕・脚:面積は広いが、ヒゲに比べると回数は落ち着きやすい
  • 背中・肩:産毛寄りで、見た目の変化を感じにくいことがある

「何回で終わりますか」という質問に一律の答えが出せないのは、どこまでの状態をゴールにするかが人によって違うからでもあります。ツルツルにしたいのか、濃さを落として手入れを楽にしたいのかで、必要な回数は変わります。効果の出方には個人差があるので、回数の目安は医師に確認してください。

通い終わるまでにどれくらいの期間がかかるか

見落としていたのが期間でした。毛周期に合わせるため、照射の間隔は同じ部位で2〜3か月あけるのが基本です。つまり5回コースは、順調に予約が取れても1年前後かかります。回数を追加すれば当然そのぶん延びます。

  • 5回×2か月間隔:最短でおよそ10か月
  • 5回×3か月間隔:およそ1年3か月
  • 追加で3回受ける:さらに半年〜9か月

「夏までに」と考えるなら、逆算すると前の年の夏には始めていないと間に合わない計算になります。料金表だけ見ていたときは、ここがまったく頭にありませんでした。

予約の取りやすさが期間に直結するので、カウンセリングでは「次の予約はどれくらい先まで埋まっているか」を聞いておくと、実際に終わる時期の見当がつきます。

予約の取りやすさが期間を決める

医療脱毛とサロン脱毛、総額で見るとどうなるか

1回あたりの単価だけ見るとサロンのほうが安く見えます。ただ、サロンの光は医療レーザーより出力が抑えられているぶん、同じ状態を目指すなら回数が増えます。回数が増えれば、総額と通う期間の両方が伸びます。

医療機関でしか扱えない出力で照射でき、医師がいるので肌トラブル時にその場で対応できる。この2点をどう評価するかで、どちらが向くかが決まります。私は「通う回数を減らしたい」という理由で医療脱毛のほうを先に調べました。

ヒゲだけに絞って総額を比べた話は、ヒゲ脱毛の費用総額を比べた記事にまとめています。

熱破壊式と蓄熱式、どちらが自分に向くか

同じ「医療脱毛」でも、機械の当て方が2種類あります。ここを知らないと、痛みの説明を読んでも話がかみ合いません。

熱破壊式(ショット式)

毛根の奥にある組織へ強い熱を一点に当てる方式です。太くて濃い毛に反応しやすく、ヒゲやVIOで選ばれることが多い一方、輪ゴムで弾かれるような痛みが出やすいとされます。麻酔を使うかどうかの話が出るのは主にこちらです。

蓄熱式

低めの出力を動かしながら連続で当て、じわじわ温めて毛を作る組織に働きかける方式です。痛みは熱破壊式より穏やかとされ、産毛や日焼け肌にも対応しやすいとされています。そのかわり、太い毛では実感まで回数がかかることがあります。

どちらが優れているという話ではなく、部位と毛質で使い分けるものだと理解しました。両方の機械を置いているクリニックなら、部位ごとに変えてもらえるかを聞いておくといいと思います。適応の判断は医師が行うので、自分だけで決めずに相談してください。

40代で始めるなら、先に知っておきたいこと

これは私が調べていて一番「早く知りたかった」と思った点です。医療脱毛のレーザーは毛の黒い色素に反応します。つまり、白髪には反応しません。

ヒゲに白いものが混じり始める年代だと、照射を重ねても白髪だけが残ることがあります。全部なくすつもりで通ったのに、白い毛が残って結局手入れが必要、ということになりかねません。

  • 白髪が増える前のほうが、脱毛の効率という意味では有利
  • すでに白髪が混じっているなら、どこまで期待できるかをカウンセリングで確認する
  • 「濃さを落として手入れを楽にする」をゴールにすると、満足度がぶれにくい

40代から始める場合、ツルツルを目指すより「毎朝の手間を減らす」を目的にしたほうが、費用に対する納得感が出やすいと感じています。ここも個人差があるので、自分の毛の状態を見てもらったうえで判断してください。

追加料金でつまずかないための確認項目

総額を見誤る原因は、コース料金の外側にある費用でした。カウンセリングで聞くべきことを、自分用のチェックリストにしてあります。

  • 麻酔は有料か。1回あたりいくらか(ヒゲ・VIOでは使う人が多い)
  • 剃り残しのシェービング代が別途かかるか
  • キャンセル料と、その締め切り時間
  • コース終了後の追加1回がいくらか
  • 硬毛化・打ち漏れの再照射に対応があるか
  • 有効期限があるか。転勤や引っ越しで院を移れるか

この6つを最初に聞くだけで、提示された総額が「本当の総額」かどうかが判断できます。逆に、ここが曖昧な説明しか返ってこないところは、契約前に一度持ち帰ったほうがいいと思いました。

40歳で始める側として、私が優先した順番

予算が無限にあるわけではないので、優先順位を決める必要がありました。私の場合はこう並べました。

  • 毎日の手入れに一番時間を取られている部位(私はヒゲ)
  • 人に見られる頻度が高い部位
  • 自己処理で肌を痛めている部位

「安いから」で部位を決めると、終わったあとに満足度が上がりません。毎朝5分の手間が消えるかどうか、という基準のほうが、金額の納得感につながりました。

結局どこで決めるか

私がたどり着いた結論はシンプルです。総額はコース料金ではなく「コース料金+麻酔+シェービング+追加照射」で比べる。そして回数は「何回で終わるか」ではなく「どこまでの状態を目指すか」から逆算する。この2つを決めてからカウンセリングに行くと、話が早く終わります。

料金や条件は改定されます。この記事の金額は各社の公式ページで2026年8月12日に確認したものなので、契約前には必ず最新の公式情報を確認してください。施術の適否や回数の判断は医師に相談をお願いします。