「ダーマペン4、気になってるけど結局いくらなの?」——ここでつまずいてタブを閉じたこと、ありませんか。

私は今年40歳。去年まで洗顔料の種類すら気にしていなかった人間が、風呂上がりの鏡に映った頬の毛穴を見て、生まれて初めて「美容医療」で検索しました。AGA治療もこれから始めようと調べている最中で、正直、この世界はまだ何もかも手探りです。

で、調べ始めて最初に面食らったのが料金表でした。同じ「ダーマペン4・顔全体・1回」なのに、11,000円の院もあれば27,280円の院もある。倍以上、違うんです。なんでこんなに開くのか。本当に必要な回数は何回か。仕事を何日空ければいいのか。公式サイトを4院ぶん開いて、数字だけを拾ってきました。

そもそもダーマペン4って、肌に何をしてるの?

仕組みはびっくりするほどシンプルで、そしてちょっと痛そうです。極細の針がついたペン型の機械で、肌に目に見えないくらい小さな穴をたくさん開ける。それだけ。

なぜそれで肌がよくなるのか。人の肌は傷つくと「直さなきゃ」と反応して、コラーゲンを作り始めます。その直そうとする力をわざと呼び起こすのがダーマペンです。だから、ニキビ跡の凹みや毛穴のように「肌そのものを作り直したい」悩みと相性がいい。

針の深さは0.1mm単位で調整でき、最大は3.0mm。浅くすれば肌の負担は軽く、深くすればコラーゲンへの働きかけは強くなる代わりに、赤みが引くまでの日数が延びます。この「深さ」が、あとで出てくるダウンタイムの話にそのまま効いてきます。

……で、肝心のお金の話。ここが一番ぐちゃぐちゃなので、先に片付けます。

結局いくら? 全顔1回の料金を4院で並べた

2026年8月24日に各クリニックの公式料金ページを開いて、「顔全体・1回」の税込価格を書き写しました。比較サイトの数字ではなく、クリニック自身が出している値段です。

  • 湘南美容クリニック:顔1回 11,000円/5回 49,500円(公式「美容皮膚科の費用・料金」ページ)
  • 品川スキンクリニック:全顔 19,800円/ホホのみ 16,200円(公式「ダーマペン4」ページ)
  • TCB東京中央美容外科:顔1回 19,800円/5回 79,000円/10回 148,500円(公式「ニキビ治療・ニキビ跡治療」料金ページ)
  • 共立美容外科:全顔1回 27,280円(麻酔クリーム込み・パックなし)/5回 113,600円(公式「ダーマペン4」ページ)

一番安い院と一番高い院で、1回あたり16,280円の差。ランチ16回分です。同じ機械を使っているはずなのに、なぜここまで開くのか。

クリニックの料金を比べる
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理由のひとつは、「何が値段に含まれているか」が院ごとに違うこと。共立の27,280円には麻酔クリームが最初から入っています。麻酔を別料金にしている院なら、表示価格はその分だけ安く見える。もうひとつは、コース契約や初回限定を前提にした数字が表に出ているケースです。ここ、メモしといてください。

つまり、比べるべきは「1回いくら」ではないんです。

「1回いくら」で比べると、だいたい損する

料金表を読むとき、私が見るようにしたのは次の3つです。

  • 麻酔代が込みか、別か(クリーム麻酔は数千円規模で乗ってきます)
  • 施術後のパックや鎮静ケアが込みか、別か(共立はパック込みだと全顔1回が30,580円になり、3,300円の差が出ます)
  • 薬剤オプションを付けたら、いくらになるか

効いてくるのは3つ目です。ダーマペンは、開けた穴から美容成分を入れる施術とセットで案内されることが多い。湘南美容クリニックの公式料金では、トラネキサム酸の塗布が1回4,400円、ビタミンC誘導体が4,200円、グロースファクターが7,800円(いずれも税込・2026年8月24日確認)。顔1回11,000円だと思っていたものが、薬剤を足した瞬間に15,000〜19,000円になります。

ダーマペンにコラーゲンピールを組み合わせる「ヴェルベットスキン」も定番で、TCBが1回24,800円、品川スキンクリニックが全顔24,000円。カウンセリングで勧められやすいのは、だいたいこちら側です。

最初に私が電卓を叩いて作った予算は、ここを丸ごと入れ忘れていて、全然足りませんでした。……で、その予算、何回分いるんでしょうか。

何回必要? 各院が揃って言う「3〜5回」の中身

値段はあれだけバラバラなのに、回数の説明は驚くほど揃っています。

  • 品川スキンクリニック(公式):処置間隔は3〜4週間ごと。深いニキビ跡には3〜5回程度をすすめる
  • 品川美容外科(公式コラム):施術間隔は3〜4週間ごと、回数は3〜5回程度
  • 共立美容外科(公式):ニキビ跡の凹みや色素沈着には3〜4週間ほど間隔を空けての治療をすすめる

月に1回のペースを、数ヶ月続ける。3週間おきに5回なら、ざっくり3〜4ヶ月コースです。単発で受けて終わる施術ではない、というのがここではっきりします。

費用に置き換えると、湘南の5回で49,500円、TCBの5回で79,000円、共立の5回(パックなし)で113,600円。ここに薬剤オプションを足すかどうかで、総額は10万円台にも20万円台にも動きます。安いと思って入口を選んだのに、出口の金額が逆転することが普通に起きる。

ただし、効果の出方には個人差があります。3回で十分な人もいれば、それ以上かかる人もいる。初回のカウンセリングで「自分の肌だと何回想定か」を必ず聞いてください。

毛穴とニキビ跡で、答えが返ってくる速さが違う

調べていて一番「そういうことか」となったのが、ここです。

同じダーマペンでも、悩みによって反応の速さが違う。肌のざらつきや毛穴の開きは、コラーゲンが作られ始める数週間のうちに手ざわりとして分かりやすい。一方、クレーター状に凹んだニキビ跡は、へこんだ分の組織を下から埋め直す必要があるので、回を重ねないと写真では差が見えにくい。

だから「1回受けたのに変わらない」と感じるとき、施術が効いていないのではなく、まだ時間が足りていないだけ、という可能性があります。

ここは盛らずに正直に言いますが、逆もあります。回数を重ねても期待したほど変わらない人もいる。凹みが深い場合は、ダーマペン単独ではなく別の治療を組み合わせる判断になることもあります。効果には個人差があるので、気になる状態が続くときは自己判断せず医師に相談してください。

そして通うと決めたあと、次に困るのがスケジュールでした。

ダウンタイムは何日? 予定を空けるならこの日

品川美容外科の公式コラムでは、ダウンタイムの期間は「数日〜1週間程度、長くても2週間ほど」とされています(2026年8月24日確認)。症状ごとの目安はこう書かれていました。

  • 赤み・腫れ:施術直後から出て、数日以内に治まることが多い
  • 内出血:1〜2週間以内
  • かゆみ:数日
  • 皮むけ:翌日〜3日ほど続き、1週間ほどで治まる
施術後の予定を考える
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共立美容外科の公式ページはもう少し具体的で、「赤みは2日程度で治まるが、強めにダーマペンを行った場合は5日程度続くことがある」。冒頭に出てきた針の深さが、ここで効いてくるわけです。

予定の組み方としては、金曜の夕方に受けて土日で赤みのピークを越す、という形が現実的でしょう。平日ずっと人と会う仕事なら、大事な打ち合わせの前日は避けたほうがいい。皮むけは翌日から3日目あたりが山場です。

仕事を休むほどではない。けど、翌日にスーツで初対面の相手に会うのはちょっと勇気がいる。だいたいそのくらいの温度感だと思ってください。

施術後の1週間、やっていいこと・ダメなこと

品川美容外科の公式コラムが、この辺りを日単位で書いてくれています(2026年8月24日確認)。

  • 洗顔:翌日から。泡でやさしく、こすらない
  • メイク:翌日からファンデーションも可。薄めを心がける
  • 入浴:当日は湯船に入らない。6〜7時間後からシャワー
  • 運動・飲酒:血行がよくなると赤みが出やすいため、ダウンタイム中は控える
  • 日焼け止め:翌日から。アルコールフリーのものを選ぶ

注目したいのは最後の1行です。「翌日から日焼け止め」と「アルコールフリー」がセットで書かれている。針で細かい穴を開けた直後の肌は、紫外線に対しても、いつも使っている化粧品の刺激に対しても、普段より無防備だということです。

ここで色素沈着を作ってしまうと、ニキビ跡を消しに行ったのに別のシミが増える、という本末転倒が起きかねません。施術後の1週間は、攻めるケアを全部いったん止めて、守りに徹する期間。ビタミンC美容液もレチノールも、医師の指示があるまではお休みです。

予約より先に用意したい、施術後の保湿クリーム

ここまで読んで気づいたことがあります。施術後の1週間を守りに徹する期間にするなら、その「守る道具」は先に家に置いておかないと間に合わない。ヒリついた肌を抱えて帰り道にドラッグストアを回るのは、いちばんやりたくない展開です。

それで、受けるなら先に買っておこうと決めたのが、ラ ロッシュ ポゼ シカプラスト リペアクリーム B5+ 40ml。皮膚科医と共同開発しているブランドの、バームタイプの保湿クリームです。香料を使わない設計で、乾燥してごわついた肌や、荒れて敏感になっているときのために作られています。40mLのチューブで税込3,190円(楽天24/2026年8月24日確認)。顔だけに使うなら、しばらくもつ量です。

向いているのは、施術後に「何を塗っていいか分からない」状態になりたくない人。ただし注意点として、これは治療薬ではなく、あくまで保湿です。施術後に何を塗るかはクリニックから指示が出ることが多いので、まずそちらを優先してください。傷が塞がっていない状態や強い炎症があるときは、自己判断で塗らずに施術を受けた医師に確認を。

私ならこう選ぶ

数字を全部並べたうえで、いまの自分が出した答えを書きます。

まず、「とりあえず一番安い院で1回試す」はやめておきます。ダーマペンが、同じ施術を3〜4週間おきに3〜5回続ける前提の治療だと分かったから。1回の価格差より、通い切ったときの総額と、通いやすさのほうが効いてきます。

見る順番はこう決めました。①5回コースの総額(1回価格ではなく)②麻酔と施術後のケアが込みかどうか ③薬剤オプションを付けた場合の見積もり ④自宅か職場から3〜4週間おきに通える場所か。この4つをカウンセリングで書き出してもらえば、はじめて院どうしを同じ土俵で比べられます。

そして最初のカウンセリングで必ず聞くと決めた質問が2つ。「私の凹みだと何回くらいを想定しますか」「ダーマペン以外の選択肢はありますか」。回数と代替案の両方を具体的に出してくれる医師なら、たぶん信用していい。

次に私が調べるのは、ダーマペンとよく並べて比較される「ポテンツァ」との違いです。同じように針を使う施術なのに、値段が一段上がる。その理由が分かったら、また書きます。