正直に言うと、私はハイフの料金表を初めて開いたとき、桁を見間違えたと思いました。

同じ「医療ハイフ」という名前なのに、2万円台のメニューと13万円のメニューが、同じクリニックのサイトに並んでいるんです。40歳になってから美容医療を調べ始めたばかりの私には、これが本気で意味不明でした。安いほうは効かないのか。高いほうは何が違うのか。誰か一言で説明してくれ、と。

そこで、口コミサイトは全部閉じて、クリニックの公式ページに載っている料金表と説明文だけを突き合わせました。軸は3つ。効果・費用・回数。先に結論を言うと、値段の差の正体は「機種」と「持ちの長さ」です。ここが分かると、自分に必要な年間予算が電卓で出せるようになります。

先に結論|効果は約3週間後から、費用は2万円台から、間隔は3〜6ヶ月

いちばん情報がそろっていたのが、湘南美容クリニックの公式ページ「ウルトラリフトプラスHIFU」でした(2026年8月31日確認)。基本の数字がひととおり書いてあるので、まずここを土台にします。

  • 効果が出る時期 … 「約3週間後から、よりコラーゲンが生成されリフトアップなどの効果が実感できます」
  • 効果の持続 … 「3ヶ月~半年程が目安となります」
  • 次に受ける間隔 … 「最短3ヶ月~6ヶ月程度での施術を推奨」
  • かかる時間と麻酔 … 施術時間は「30分~60分程度」、麻酔は「必要なし」
  • ダウンタイム … 「表面的なダウンタイムは通常の場合ございません」。ただし術後は「保湿とUVケアを十分に行ってください」

半休で受けられて、3週間後から効いてきて、半年で薄れていく。ざっくりそういう施術です。……ただ、この「半年で薄れていく」が、財布にとってはいちばん大事なポイントでした。あとで年間費用に直します。

そもそもハイフは顔に何をしているのか

HIFUは「高密度焦点式超音波」の略です。専門用語をひとつ出したので、すぐかみ砕きます。虫めがねで日光を一点に集めると紙が焦げますよね。あれの超音波版で、皮膚の表面は素通りさせて、狙った深さにだけ熱を届ける仕組みです。

熱が入った場所ではコラーゲンが作られていく。だから効果は当日ではなく、あとからじわじわ出てくる。表面を切ったり削ったりしていないので、湘南美容クリニックの公式ページ(2026年8月31日確認)にも「表面的なダウンタイムは通常の場合ございません」と書かれています。

ここで勘違いしやすいのが、「ダウンタイムがない=何も起きていない」ではない、ということ。見た目に出ないだけで、内側では熱が入っています。だからこそ、効果の出方も、値段も、機種によってきれいに分かれます。

効果はいつ出て、いつ消えるのか|ここで期待値が決まる

「明日の朝、鏡を見たら小顔になっている」を期待して受けると、たぶんがっかりします。

品川美容外科の公式ページ(2026年8月31日確認)には、こう書かれていました。「ハイフの効果は即座に現れることもありますが、一般的には施術の数日後から実感されるとされており、効果を感じるまでに時間がかかることがあります」。さらに「ショット数が少なかったり施術回数が少なかったりすると効果が実感しにくくなることがあります」とも。

数日で分かる人もいれば、湘南美容クリニックが言うように3週間かかる人もいる。ここは盛らずに正直に言いますね。効果の出方には個人差があります。「何日で必ずこうなる」と言い切れる施術ではありません。

そして、私が電卓を出すことになったのは、その次の一文でした。効果は消えるんです。

クリニックで説明を受けるイメージ
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【比較】同じ「ハイフ」で値段が6倍違う理由

ここが今回いちばん調べがいのあった部分です。2026年8月31日に各クリニックの公式サイトで確認した料金を、機種ごとに並べます(すべて税込)。

  • ウルトラリフトプラスHIFU(湘南美容クリニック)… 頬・あご下(目元除く)410ショット22,000円/全顔(あご下・目元含む)650ショット28,800円/全顔+首830ショット34,800円/目元240ショット22,800円/首180ショット19,800円。持続は「3ヶ月~半年程」
  • ウルトラスキンハイフ〜タイタンプレミアム〜(品川美容外科)… ホホ+アゴ下420ショット22,000円/全顔(ホホ+アゴ下+額)650ショット27,500円/首11,000円/眼周囲11,000円
  • 3D HIFU(品川美容外科)… 19,800円〜25,800円。副作用・リスクは「赤み、むくみなど数時間」
  • ソノクイーン(品川美容外科・院限定)… 10,780円〜44,000円。全顔(ホホ・コメカミ上・アゴ下)340ショットで44,000円
  • ダブロ(品川美容外科・院限定)… 63,800円〜140,800円。「推奨する治療間隔:3ヶ月に1回、もしくは6ヶ月に1回」
  • ウルセラ(湘南美容クリニック)… 顔(頬、頬骨、顎下)130,000円/顔+眼周囲160,000円/顔+眼周囲+首210,000円。持続は「6ヵ月~1年程度」

いちばん安い1万円台と、ウルセラの13万円。同じ「顔のハイフ」で6倍以上の開きがあります。並べてみて分かったのは、値段の正体はだいたいこの2つだということでした。

  • 機種そのものの違い(照射の深さ・方式・1ショットの重み)
  • 効果の持ちの長さ(3ヶ月〜半年なのか、6ヶ月〜1年なのか)

なお、ここに載せた金額はあくまで確認時点の一例です。美容医療は自由診療なので、院・時期・キャンペーンで平気で変わります。予約前に必ず公式サイトとカウンセリングで総額を確認してください。……で、その前提を置いたうえで、私は1回の値段で比べるのをやめました。理由は次のとおりです。

結局いくら?を「1年いくら」に直すと、急に現実になる

ハイフは効果が消えます。ということは、続けるなら1回の値段ではなく、年に何回×いくらで見ないと意味がない。公式に書かれている持続と推奨間隔をそのまま掛け算すると、こうなりました。

  • 全顔28,800円の機種を半年に1回 … 年2回で57,600円。月あたり約4,800円
  • 同じ機種を3ヶ月に1回 … 年4回で115,200円。月あたり約9,600円
  • ウルセラの顔130,000円を1年に1回 … 年130,000円。月あたり約10,800円

1回だけを見ると6倍差。1年で見ると、いちばん濃い通い方と高級機種の差は月1,000円ちょっと。これ、地味にデカいんです。「高いほうは無理」と最初から外していた私は、この計算をして初めて土俵に乗せ直しました。

ただし念のため。この掛け算は、公式に書かれた目安をそのまま並べただけのものです。持続には個人差があり、実際に何回必要かはたるみの状態を診た医師の判断になります。私の電卓を鵜呑みにしないでください。

何回必要?「1回で終わり」で予約すると必ずズレる

「ハイフ 何回 効果」で検索する人が本当に知りたいのは、たぶん“ゴールまであと何回か”だと思います。私もそうでした。でも公式の書きぶりを読むと、その質問自体が少しズレていることが分かります。

湘南美容クリニックの公式ページ(2026年8月31日確認)は「最短3ヶ月~6ヶ月程度での施術を推奨」。同じく湘南美容クリニックのウルセラのページには、よくある質問としてこう書かれています。「多くの方が1回で効果を感じていただけます。効果の持続は6ヵ月~1年程度ですので、定期的に受けていただくことをおすすめしております」。

品川美容外科の公式ページ(同日確認)も、ダブロについて「推奨する治療間隔:3ヶ月に1回、もしくは6ヶ月に1回」。さらに再施術のタイミングについて、「たるみが完全に元に戻った」と感じる前に「たるみが気になるかもしれない」と感じたタイミングでの再施術を検討するとよい、という趣旨の説明がありました。

つまり回数は「あと何回で完成」ではなく「何ヶ月ごとに更新するか」。感覚としては買い切りよりサブスクに近い。ここを最初に理解しておくと、2回目の予約で「え、また払うの?」とならずに済みます。

もちろん、効果の感じ方にも必要な回数にも個人差があります。回数を決めるのは料金表ではなく、実際に顔を診た医師です。

洗面台でスキンケアをするイメージ
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「安いハイフ」に飛びつく前に、これだけは読んでおきたい

料金を並べていると、どうしても安い順に目が行きます。ただ、値段の比較だけで決めるのが怖くなる資料がありました。

消費者庁が出しているHIFU施術に関するコラム(2026年8月31日確認)によると、HIFUの事故情報は「2015年に初めて登録されて以降、2022年12月までに135件が登録され、近年では特にエステサロンでの施術で増加傾向がみられます」。内容も軽くありません。「熱傷や皮膚障害のほか、顔の神経損傷による麻痺・しびれ、目の近くの施術により急性白内障などの事例もみられました」と書かれています。

理由についても踏み込んでいて、「施術者が解剖学等の知識を持って、機器の出力や照射方法をあなたに合わせて調整して施術しない場合、皮下の神経や血管等を損傷するおそれがあります」。さかのぼると、国民生活センターも2017年3月2日に「エステサロン等でのHIFU機器による施術でトラブル発生!-熱傷や神経損傷を生じた事例も-」という報道発表を出しています。

ここで注意したいのは、同じコラムが「エステサロン等での事故が目立ちますが、美容クリニックでの事故も起きています」とも書いていること。医療機関なら無条件で安全、という単純な話ではありません。だからこそ、聞くべきことを聞いてから決める。次はその質問リストです。

40歳の私が、カウンセリングで必ず聞くと決めた5つ

美容医療はまだ何も受けていない側なので、これは「経験談」ではなく「調べて作った持ち物リスト」です。予約したら、この5つをスマホのメモに入れて持っていきます。

  1. 使う機種の名前と、その機種の持ちの目安は何ヶ月か
  2. 今日のショット数と、支払う総額(アフターケアや再診が別料金かどうかまで)
  3. 次に受けるとしたらいつごろの想定か
  4. 自分のたるみに対して、そもそもハイフが向いているか(別の施術のほうが合う可能性も含めて)
  5. 施術後に異常が出たときの連絡先と、どこまで無料で診てもらえるか

自由診療は、言ってしまえば言い値の世界です。総額と次回。この2つを聞かないと、そもそも予算が組めません。逆にこれさえ押さえれば、その場で焦って決めなくてよくなります。

当日いちばん効いてくるのは、たぶん地味な保湿

公式ページを何枚も読んで気づいたのは、機種もクリニックも違うのに、術後の案内だけは判で押したように同じだということでした。湘南美容クリニックは「保湿とUVケアを十分に行ってください」。品川美容外科は「紫外線を避け、3ヶ月ほどは日焼け止めを塗る」「施術した部分をこすらない」(いずれも2026年8月31日確認)。

つまり、当日に必要なのは特別なケアではなく、いつもの保湿を丁寧にやること。そしてこれを施術当日に買いに走るのが、いちばん効率が悪い。前日までにそろえておく係です。

私がそのために用意しておこうと思っているのが、肌ラボ 極潤プレミアム ヒアルロン液 170mL です。高保湿タイプの化粧水で、無香料・無着色・弱酸性。選んだ理由は単純で、術後に足したいのは「うるおい」であって「刺激」ではないから。もうひとつ、楽天24の販売ページで確認した価格が1,100円(税込・2026年8月31日確認)と、たっぷり使っても財布が痛まない範囲だったことも大きいです。乾燥しやすい人や、こってりしたクリームが苦手な人には合わせやすいと思います。ただし施術の直後に初めての化粧品を試すのは避けたいところ。肌に合うかどうかは、普段の生活のうちに確かめておいてください。合わないと感じたら使用を中止して、心配なら医師に相談を。

私なら、こう決める

調べ終わって、自分の方針はだいたい固まりました。

  • まずは2万円台の機種で1回試す。効果の判定は当日ではなく3週間後にする
  • 続けるかどうかは、半年後に「戻ってきたな」と思うかどうかで決める。そこまでは追加しない
  • 予算は1回いくらではなく、年いくらで持つ。月5,000円で収まるかを基準にする
  • 価格だけで選ばない。誰が、どの機種で、何かあったときにどう対応するかまで聞いてから決める

40歳から美容を始めた身としては、顔も頭も一気に何とかしたい欲がどうしても出ます。実際、AGA治療もこれから始めるつもりで情報を集めている最中で、正直そっちも気になって仕方がない。でも同時に手を出すと、何が効いて何が合わなかったのか分からなくなる。だから順番に、ひとつずつ。

最後にもう一度だけ書いておきます。ここに並べた数字はすべて確認時点の目安で、効果の出方にも持続にも必要な回数にも個人差があります。気になる場合は自己判断せず、医師に相談してください。料金表は比較の材料にはなりますが、答えではありませんでした。