正直に言うと、美容医療で私がいちばん先に調べるのは効果じゃなくて痛みです。どんなに良くなると言われても、途中で「もう無理です」と言いたくなる治療は、二回目に行かないので。
デンシティは、顔に高周波(RF=電磁波の一種)を当てて、その熱で肌を内側から引き締めるたるみ治療です。熱を入れる、と聞いた時点で身構えますよね。私も最初は「顔を焼かれるのか」くらいの想像をしていました。
そこで、クリニックの公式ページを6つ開いて、痛みについて何と書かれているかを並べてみました(すべて2026年9月1日に確認)。結果は、思っていたよりずっと静かな治療でした。ただし「完全に無痛」でもない。境目がけっこうハッキリしています。
結論:10段階なら「2〜4」。公式の言葉を並べてみた
先に断っておくと、この「10段階」は私が公式の表現を読み比べて置き換えた目安です。誰かの痛みを測った数値ではありません。それでも、各院の書きぶりを並べると温度感がはっきり見えてきます。
- あおばクリニック:「痛みや熱感があります。その方の痛みや熱感を見ながら最適な出力を調整させていただきます」
- 湘南美容クリニック錦糸町院:「ほとんどの方が軽い熱感程度で耐えられる痛みです」
- 東京皮膚科・形成外科:「熱感と痛みを全く感じない方もいれば、軽度に感じる方もいます」
- お茶の水美容形成クリニック(コラム):「パワーを上げて照射しても、熱がこもっている感じはするものの、我慢できる範囲」
言葉のトーン、そろっているのが分かりますか。「熱感」「軽度」「我慢できる範囲」。どこも“鋭い痛み”とは書いていないんです。医療脱毛でよく言われる輪ゴムでパチン、みたいな刺すタイプではなく、じんわり熱いほうの痛み。だから私の整理では10段階の2〜4に落ち着きました。
……ただ、この平均値だけ見て安心すると、当日ちょっと驚くポイントがあります。
「ピリッ」が来る場所は、実は決まっている
お茶の水美容形成クリニックのコラムに、こう書かれていました。組織の薄いところ、つまり骨が近い部分などでは「静電気が走るような『ピリッ』とした感覚を感じやすい」。
顔で言えば、額、顎の先、こめかみのあたり。肉が薄くて骨がすぐ下にある場所です。頬をじんわり温められている流れで急にそこへ来ると、「うわっ」となる。痛みの強さというより、不意打ちの問題なんですよね。
逆に言えば、来る場所が分かっているなら構えられます。私が予約するとしたら、カウンセリングで「額と顎先は苦手なので、そこだけ弱めから始めてもらえますか」と先に言っておくつもりです。あおばクリニックが公式に「痛みや熱感を見ながら最適な出力を調整」と書いているとおり、出力は固定ではないので。
熱いのに耐えられる理由は、冷やしながら当てているから
ここが一番「なるほど」と思った部分です。デンシティは熱を入れっぱなしにしません。冷やす仕組みが二段構えになっています。
- 塗るジェルが冷たい:お茶の水美容形成クリニックのコラムは「表面に塗るジェルが非常に冷たいため、痛みは少ない」と説明
- 5段階のガス冷却:スキンクリニック藤枝院は「刺激の強さに応じて5段階で調整できる強力なガス冷却システムが搭載」と記載
- 出力そのものの調整:痛みや熱感の出方を見ながらパワーを上下できる
温めながら、同時に表面は冷やす。だから「熱いけれど、やけどしそうな熱さではない」という表現になるわけです。時間の目安も押さえておくと安心で、スキンクリニック藤枝院は300ショットで30分・200ショットで20分、あおばクリニックは300ショットで約40分・600ショットで約60分、きれいクリニックは約30〜45分としています。
つまり30〜45分ずっと熱いわけではなく、1ショットごとの熱さが繰り返し来る形。ここ、メモしておいてください。「40分も痛いのか」と思って予約をためらう人、けっこう多いはずなので。
麻酔は使う?使わない?──ここだけ院によって割れます
調べていて一番きれいに意見が分かれたのが麻酔でした。
- あおばクリニック:麻酔を使用せずに施術
- きれいクリニック:施術情報の欄に「麻酔 なし」と明記
- 湘南美容クリニック錦糸町院:「ご希望に応じて麻酔クリームの使用も可能です」
整理すると、標準は麻酔なし。ただし希望すればクリームを足せる院もある、という状態です。これ、地味にデカいんです。痛みが不安な人にとっては「頼めば足せる」という逃げ道があるかどうかで、当日の気持ちが全然違うので。
聞き方は一言でいいと思います。「麻酔クリームは使えますか。使う場合、追加料金と待ち時間はどれくらいですか」。カウンセリングでこれだけ確認しておけば、当日の想定外がほぼ消えます。
ハイフやサーマクールと比べると、痛みはどの位置?
たるみ治療を調べていると、必ずハイフとサーマクールが横に並んできます。痛みという軸で見ると、それぞれ性格が違いました。
きれいクリニックは、5段階の冷却で緻密な温度管理ができるため「ハイフと違って施術中の痛みを抑えながら受けて頂くことが出来ます」と書いています。ハイフは超音波を一点に集めて熱を作る仕組みなので、痛みの質そのものが別物なんですね。
一方でお茶の水美容形成クリニックのコラムは、サーマクールについて「照射時に振動を当てることで、痛みを感じにくくし、より強く高出力で打てるような構造」の特許技術があるとし、引き締めの力という点では「現時点での最強はサーマクール」と書いています。痛みを抑える工夫が、そのまま高出力を許すための設計になっているわけです。
だから選び方はシンプルで、パワー重視ならサーマクール、痛みの少なさと当日の身軽さを取るならデンシティ、という比較になります。どちらが上という話ではなく、優先順位の問題です。
痛みより盲点なのは、そのあとの乾燥
ここまで痛みの話をしてきましたが、公式ページを読んでいて「あ、こっちのほうが自分は困りそうだな」と思った記述がありました。湘南美容クリニック錦糸町院のリスク説明です。「ごく稀に乾燥や熱感が続くことがありますが、適切な保湿ケアで緩和可能」。
顔に熱を入れる治療なので、当たり前といえば当たり前です。でも痛みばかり気にしていると、帰り道に保湿も買っていない、みたいなことになる。私は今年40歳で、美容医療も美容品もようやく試し始めたばかり。AGA治療もこれから始めるところで、この手の「後から効いてくる地味な不便」を毎回あとで知って慌てています。
なので、施術前に保湿を一本用意しておく前提で選ぶなら、私は「ラ ロッシュ ポゼ トレリアン ダーマアレルゴ クリーム 40mL」のような、香料を入れていない敏感肌向けの高保湿クリームを候補にします。理由は単純で、熱を入れた直後の肌に、香りや刺激の要素を足したくないから。乾燥肌・敏感肌向けに設計されていて顔全体に使えるタイプなので、施術後はとにかく守りに入りたい、という人には合わせやすいはずです。ただ、私自身はまだ使っていないので使用感は保証できませんし、化粧品である以上すべての人に合うわけでもありません。赤みや熱感が残っている段階で新しいものを試すのは避けて、受けたクリニックの指示を最優先にしてください。
私なら、こう予約する
調べ終わっての結論を、そのまま自分の行動に落とすとこうなります。
- 痛みは10段階で2〜4を想定して、身構えすぎない
- 額・顎先・こめかみだけ「弱めから」と先に伝える
- カウンセリングで麻酔クリームの可否・追加料金・待ち時間を確認する
- 帰宅後の保湿だけは先に用意しておく
最後に、ここは盛らずに正直に書いておきます。痛みの感じ方には個人差があり、出力設定・ショット数・当日の肌の状態でも変わります。今回並べた金額も、あおばクリニックの頬・アゴ下300ショット44,800円、お茶の水美容形成クリニックの47,300円〜、スキンクリニック藤枝院の300ショット99,000円と、院によって倍以上ひらいていました(いずれも2026年9月1日確認・税表記は各院の記載どおり)。痛みが不安な場合や、持病・服用中の薬がある場合は、自己判断せず必ず医師に相談してください。