正直、シミって「点」だと思ってませんか。私はずっとそう思ってました。ところが去年あたりから、頬骨の上あたりが、点じゃなくてぼんやり面で暗い。日焼けにしては形がおかしいし、洗顔を変えても消えない。

で、40歳になって美容にお金を使い始めた私が、そこで初めて出会ったのが「トラネキサム酸」という名前でした。調べたら、飲むタイプと塗るタイプがある。ここでいきなり手が止まったんです。……どっちなんだ、と。同じ悩みの人向けに、私が調べて分かったことをそのまま置いていきます。

トラネキサム酸って、そもそも美容の成分じゃなかった

まず驚いたのがここ。トラネキサム酸はもともと、出血を止めたり、のどの腫れや炎症をおさえたりする目的で使われてきた、歴史のある医療用の成分です。美容の棚から生まれた成分じゃないんですね。

それがなぜ肌の話に出てくるのか。ざっくり言うと、肌の中で「シミを作れ」という号令が出るときの伝達をじゃまする働きが注目されたから。メラニンを作る細胞に届く命令のほうへ手を突っ込む、というイメージです。だから「削って落とす」系のケアとは発想がまるで違う。……ただ、この「命令をじゃまする」場所が、飲むか塗るかで変わってくるんです。

洗面所で肌の状態を確かめる男性
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内服と外用、いちばんの違いは「どこまで届くか」

トラネキサム酸の内服と外用の違いを一言でまとめるなら、届く範囲です。ここが分かると、選び方はかなりラクになりました。

  • 内服(飲む):血流に乗って全身へ。顔の広い範囲にまとめて働きかける。肝斑に対して使われるのは基本こちら
  • 外用(塗る):塗ったところの表面付近が主戦場。医薬部外品の美白化粧品として、日常的に続けやすい
  • 位置づけ:内服は「治療寄り」、外用は「予防と土台づくり」。競合ではなく役割分担

つまり、広い面のモヤモヤをどうにかしたいなら内服の話を医師とする。日々のダメージを増やさないなら外用。そう整理したら、私の中でようやく地図ができました。ただし、その前に確かめないといけないことが一つあって。

肝斑なのか、ただのくすみなのか。ここを間違えると全部ズレる

トラネキサム酸が得意とされるのは、主に肝斑(かんぱん)と呼ばれるタイプ。頬骨のあたりに左右対称で、輪郭がぼんやり広がるやつです。一方でくすみは、血行や乾燥、古い角質、そして日焼けの蓄積など原因が幅広い。原因が違えば打ち手も違います。

そして男性が要注意なのが、肝斑は摩擦で悪化しやすいと言われている点。……毎朝ヒゲを剃ってますよね。私もです。良かれと思ってゴシゴシ洗って、そのあとカミソリで削って、仕上げにパシパシ叩く。これ、全部裏目に出る可能性があります。ちなみに見た目だけで自己判断するのは無理でした。実際、シミの種類によっては合わない治療もあるので、皮膚科で見てもらうのが結局いちばんの近道です。

飲む場合の注意点|期間・体質・シナールの話

ここは盛らずに正直に言いますね。内服は「サプリ感覚で長く飲み続けるもの」ではありません。市販されている肝斑向けの内服薬にも、続けて飲む期間の上限(おおむね8週間程度)がきちんと決められていて、いったん止める前提の設計になっています。

  • 血が固まりにくくなる作用と裏表の成分。血栓の既往がある人や治療中の病気がある人は自己判断で飲まない
  • 他の薬を飲んでいるなら、必ず医師・薬剤師に飲み合わせを確認する
  • 市販薬は購入時に薬剤師の確認が必要な区分のものがある。ネットでもその場で買い切れないことがある

あと、よく一緒に名前が出るのがシナール。ビタミンCなどを配合した製剤で、クリニックでは処方、ドラッグストアでは市販品として並んでいます。処方と市販の違いは、成分量や組み合わせ、そして医師が全体を見て判断してくれるかどうか。効果の感じ方には個人差がありますし、飲めば必ず薄くなると約束できるものでもありません。気になる場合は医師に相談してください。

クリニックで相談を受ける様子
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塗るほうは「毎日の守り」担当。私が最初に置いたもの

調べていて腑に落ちたのが、外用は攻めではなく守りだということ。医薬部外品の美白有効成分としてのトラネキサム酸は、メラニンの生成を抑えて、しみ・そばかすを防ぐという位置づけです。今あるものを消すのではなく、これ以上増やさない側。地味ですが、ここを放置したまま内服だけ頑張るのは、穴の空いたバケツに水を注ぐようなものだなと思いました。

それで、私が「まずこれを置いておこう」とリストに入れたのが、トランシーノ 薬用ホワイトニングリペアクリームEX 35g です。トラネキサム酸を美白有効成分に、肌荒れを防ぐグリチルリチン酸2Kも入った薬用クリームで、夜のいちばん最後にフタをする役回り。向くのは、化粧水だけで終わらせがちで乾燥もしている人。逆に、油分の重さが苦手な人や、ニキビが出やすい時期は様子を見ながらのほうがいいと思います。私はまだ塗り始めたばかりなので効果を語れる立場になく、あくまで「日々の守りをサボらないための一本」として選びました。刺激を感じたら使用をやめて相談を、はここでも同じです。

まとめ:40歳の私が持ち帰った順番

長くなったので、自分用のメモをそのまま置いておきます。

  • まず皮膚科で、肝斑なのかそれ以外なのかを見てもらう。話はそこから
  • 内服は期間と体質の確認がセット。飲み合わせを自己判断しない
  • 外用と日焼け止めは毎日の守り。摩擦を減らすだけでも意味がある
  • ヒゲ剃りの力加減を見直す。男性はここが最大の伸びしろかもしれない

ちなみに私は、これからAGA治療も始めようと準備しているところです。頭のほうにも毎月お金と時間がかかる。だから顔のケアも「一気に全部」ではなく、続けられる形に削って残すことにしました。効果の出方には個人差がありますし、体質によっては選べない方法もあります。気になる症状があるときは、まず医師に相談してください。それでも、ぼんやりした影の正体に名前がついただけで、私はだいぶ前に進めた気がしています。